退職給付債務の会計基準の改訂

現在、退職給付債務の会計基準の見直しが、企業会計基準委員会(ASBJ)でなされており、最終の決定が近い時期にあるようです。

最近の日経新聞にこの関係の記事がでており、富士通は2011年3月期の決算において3895億円の積立不足と紹介されています。

では、この3895億円はどうやって算出されたのでしょうか。

富士通の有価証券報告書(ホームページEDINEThttp://info.edinet-fsa.go.jp/)からこの数値は入手可能ですので、興味ある方は確認してみてください。

有価証券報告書の中にある連結財務諸表の退職給付債務の注記事項の中にあります。

国内会社

未認識数理計算上の差異 3986億円 ①

未認識過去勤務債務(債務の減額) △834億円 ②

 

海外会社

未認識数理計算上の差異 743億円 ③

合計 ①+②+③ 3895億円

 

現在はこの積立不足は、従業員の平均残存勤務期間等により、段階的に費用処理されています(退職給付債務の会計方針のところで、処理方法が記載されています)

富士通の場合、2011年3月末の自己資本が9537億円ですから、積立不足3895億円は自己資本の40%程度になります。

退職給付債務の会計基準の変更は、積立不足が多い会社にはかなりインパクトを与えますが、アナリストは、現時点の有価証券報告書において注記事項から読み取れますので、株主価値を計算する場合はすでに織り込み済みであり、株価にすでに反映ずみと言われています。

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