中小企業金融円滑化法とDDS(デット・デット・スワップ)

中小企業金融円滑法は来年の3月に終了しますが、これに備えて経営改善計画をたてて、再建しようとする中小企業が多いと思います。本日の日経新聞において「企業再生 着地点探る」という記事がでていましたが、そこで紹介されていたのがDDSです。

これは、貸出債権を返済順位が低い劣後ローンに転換するものであり、劣後ローンになれば、債務者側にとっては一定期間は元金返済が猶予され、資金繰りがこ改善されるというメリットがあります。また、金融機関側にとっても、資本金と同様に取り扱うことができるので、有利負債が減少して自己資本が増加し、債務者分類はランクアップ(要注意先から正常先など)し、新規貸出も実行できる可能性があります。

DDSについて、金融機関を監査する監査人の判断の指針として日本公認会計士協会から業種別委員会報告第32号「銀行等金融機関の保有する貸出債権が資本的劣後ローンに転換された場合の監査上の取扱い」(最終改正平成24年1月12日)がでていますが、これからDDSを検討しようとする中小企業の方や金融機関の方にも参考になるかと思いますので、ご紹介しておきます。

銀行等金融機関の保有する貸出債権が資本的劣後ローンに転換された場合の会計処理に関する監査上の取扱い

DDSは主に中小企業が対象となりますが、同じような言葉としてDES(デッド・エクイティ・スワップ)があります。これは、借入金を資本化することであり、資本に組み入れない点でDDSとは異なっており、主に大企業向けです。

なお、DDSを行うためには、合理的かつ実現可能性の高い再建計画を立てることが必要となります。

Comments are closed.